進撃の巨人


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進撃の巨人

他の名前:
Attack on Titan

ジャンル:
[ アクション ] [ ドラマ ] [ ファンタジー ] [ 少年 ] [ スーパーパワー ]

あらすじ:
人類は突如出現した「巨人」により滅亡の淵に立たされた。生き残った人類は、「ウォール・マリア」、「ウォール・ローゼ」、「ウォール・シーナ」という巨大な三重の城壁の内側に生活圏を確保することで、辛うじてその命脈を保っていた。 序章(1巻) 城郭都市の外縁地区ウォール・マリア南端より突出した(甕城)シガンシナ区で生活する少年エレン・イェーガーは、医者の父グリシャと母カルラ、そしてイェーガー家に引き取られた幼馴染ミカサ・アッカーマンと一緒に暮らしていた。壁の外の世界に憧れるエレンは壁外調査へ出られる調査兵団に入団しようとしていたが、巨人と直に接触する死亡率の高さからカルラやミカサには反対され、同じく壁外の世界を夢見る幼馴染アルミン・アルレルトとしか話し合えなかった。 エレンが10歳となった845年。突如現れた、壁を超える巨体を持つ「超大型巨人」によってシガンシナ区の扉が破られ、巨人が壁内に侵入する。全身が堅い外皮に覆われた「鎧の巨人」によって遮断不能となったウォール・マリアは放棄され、人類の活動領域はウォール・ローゼまで後退することになった。目前で母カルラを巨人の一体に捕食され、家、夢、全てを奪われたエレンは巨人への復讐を決意し、ミカサ、アルミンと共に「第104期訓練兵団」に入団する。 トロスト区防衛・奪還戦(1-4巻) シガンシナ区陥落から5年、訓練兵団入団から3年後の850年。全課程を修了したばかりのエレンがトロスト区の固定砲の整備を行っていた時、再び「超大型巨人」が襲来する。破られた扉から侵入する巨人を迎撃するべく、トロスト区の駐屯兵団と104期訓練兵団の卒業生が合同で巨人討伐を開始する。エレンはアルミンを初めとする同期達の班を率いるが、エレンとアルミンを除く班員は全滅し、自身もアルミンの身代わりとなって巨人に捕食されてしまう。 アルミンは他の104期生と合流するが状況は芳しくない。その時、今まで確認されたことのない「巨人を攻撃する巨人」が現れる。アルミンはその巨人を利用した作戦を立て、104期生達は辛くも危機を切り抜ける。そして数体の巨人を屠った後に力尽きた謎の巨人の中からは、捕食されたはずのエレンが無傷で現れた。危うく駐屯兵団に殺されかけるエレンであったが、駐屯兵団を束ねるピクシス司令の判断により命を助けられ、巨岩を使って扉の穴を塞ぐ作戦に臨む。エレンは思う様に巨人の力を制御できず、多くの犠牲者が出るが、壁外調査から帰還したリヴァイ兵士長らを初めとする調査兵団の援護もあり、トロスト区の奪還に成功する。 過去と決意(4巻) 104期訓練兵団時代の回想をエレンの視点から描く。憲兵団を志望するジャンとエレンの対立や、姿勢制御訓練に失敗したエレンと、そんな彼に助言を送るライナー、ベルトルトとの交流、アニとの対人格闘訓練の様子などが語られる。最後にマルコとジャンの会話のシーンが描かれた後、時系列はトロスト区奪還直後に戻り、ジャンがマルコの遺体を発見する。 調査兵団入団〜第57回壁外調査(5-7巻) 憲兵団はエレンを危険視するが、調査兵団団長であるエルヴィン・スミスの進言により、エレンは調査兵団に配属され、監視と警護のためリヴァイ揮下の特別作戦活動班(リヴァイ班)に編入される。時期を同じくして同期の配属も決定し、ミカサ、アルミン、ライナー、ベルトルト、ジャン、コニー、サシャ、クリスタ、ユミルなどが調査兵団を志願する。 調査兵団分隊長のハンジ・ゾエは、エレンの巨人化能力の実験と、トロスト区で生きたまま捕獲された二体の巨人の研究を始めるが、二体の巨人は何者かによって殺害される。巨人を利する間者の存在が疑われる中、エルヴィンは第57回壁外調査を強行する。エレンは何時とも知れず失踪した父グリシャから言いのこされた「自宅の地下室」を目指そうとする。だが、調査出発からほどなくして出現した「女型の巨人」により、調査兵団は蹂躙される。 アルミンは「女型」の不可解な行動に疑念を抱き、やがて「女型」がエレンを追跡している可能性を考える。エルヴィンの真意はエレンを囮として、巨大樹の森の奥に「人間が操っていると思われる巨人」をおびき寄せ、生け捕りにすることにあった。調査兵団は一度は「女型」の拘束に成功するが逃走を許し、撤退を余儀なくされる。エレンを護衛するリヴァイ班は「女型を操っていた人物」に奇襲され、再び顕現した「女型」の前に壊滅。エレンは怒りにまかせて巨人化するがやはり敗北し連れ去られかける。リヴァイとミカサによって救出されたエレンは後悔と無力感を胸に帰還する。 ストヘス区急襲(8巻) エルヴィンは一大作戦の失敗の責を問われて査問を受けることになり、エレンもまた憲兵団に引き渡されることが決まる。様々な状況証拠からアルミンは「女型の巨人」の正体が憲兵団に入団したアニだと断定し、それを受けたエルヴィンはアニの捕獲作戦を立案する。ウォール・シーナのストヘス区において、エレンと調査兵団の共闘により「女型の巨人」は討伐されるが、その体内から現れたアニは拘束される直前に自らを結晶化し、一切の干渉を受けつけなくなってしまう。 さらに「女型の巨人」に破壊されたウォール・シーナ内部には生きたままの超大型巨人が埋まっていることが判明する。駆けつけたウォール教のニック司祭の対応を見たハンジは、ウォール教が隠している壁の秘密についてニックを問い詰める。命を奪うと脅されても口を割ろうとしないニックであったが、その後人類の置かれた状況が逼迫していることを悟ったことで、壁の秘密に関わる少女「ヒストリア・レイス」の存在と、クリスタこそがそのヒストリアであることを告白する。 ウォール・ローゼ内地〜ウトガルド城の戦い(9-10巻) アニの捕獲作戦に従事したエレン、アルミン、ミカサ、ジャンの4人を除く調査兵団の104期生たちはアニとの共謀を疑われ、兵装を解除された状態で軟禁されていた。しかし、壁内であるにもかかわらず複数の巨人が出現したことで、住民の避難誘導のため出発する。ミケ分隊長は単騎での時間稼ぎを引き受けるが、体が無数の毛で覆われた「獣の巨人」に翻弄され、巨人に捕食されてしまう。 サシャとコニーは、それぞれの故郷に戻り避難を呼びかける。コニーの故郷のラガコ村で彼らが目にしたのは「住人が逃げた形跡のない村」と「無意味に破壊された家屋」、そして「コニー宅に横たわる無垢の巨人」だった。なにかを語ろうとするその巨人にコニーは母親の面影を見いだすが、ライナーに一蹴される。 調査兵団の4人の先輩と共に、ライナー、ベルトルト、コニー、クリスタ、ユミルはウトガルド城跡で夜営する。しかし、夜間には動けないはずの巨人に城を取り囲まれた挙句、先輩達は全滅し、丸腰の104期生たちは絶体絶命の窮地に陥る。ユミルはクリスタを守るため、自らの正体を現し、巨人化して戦い始める。その後ハンジ率いるエレン、ミカサ、アルミンを含めた調査兵団が合流し、ウトガルド城の104期生は難を逃れる。 エレン奪還戦(10-12巻) 夜通しの索敵にも関わらず、ウォール・ローゼに巨人が侵入できる穴は見つからなかった。104期生達が壁上で待機している最中、ライナーはエレンに突然「自分が鎧の巨人で、ベルトルトが超大型巨人だ」と告白し、自分たちの故郷への同行を求める。裏切りに激昂したエレンは巨人化するが敗北し、ユミルと共に連れ去られてしまう。エルヴィン率いる調査兵団は合流した憲兵団・駐屯兵団と共に、ハンジが逃亡先と推察した巨大樹の森へ、エレンの奪還に向かう。巨大樹の森で反撃の機会を窺うエレンに対し、ユミルは自分にとっての「切り札」であるクリスタを連れ去ることを条件に、ライナー達の故郷へ向かうことを承諾する。やがて探索に訪れたアルミンらをおびき寄せたユミルはクリスタを拉致する。 エルヴィンは「鎧の巨人」の逃亡を阻止するため、あえて巨人の群れを引き連れ、巨人、兵団、鎧の巨人による三つ巴の死闘に持ち込む。エルヴィンは片腕を失うが、アルミンの虚偽により激昂したベルトルトの隙を突いてエレンを奪還する。その最中、ミカサとエレンは、巨人の群れの中にかつてカルラを捕食した巨人を見つける。その巨人に2人の恩人である駐屯兵団兵士のハンネスが捕食されてしまう。消耗して巨人化ができず、己の無力に打ちひしがれるエレンはミカサの言葉で奮起。エレンが母とハンネスの仇である巨人に触れたとたん、ライナーとベルトルトが「座標」と呼ぶ力が発動し、周囲の巨人たちはエレンの指示に従って巨人を捕食し、さらには「鎧の巨人」に襲いかかる。兵団がその混乱に乗じて撤退を開始する中、ユミルはクリスタをコニーらに託してその場を去る。ライナーたちが追い求めていた「座標」はエレンと共にあった。 フリッツ王政の打倒(13-15巻) ウォール・ローゼが破られていないことが確認されるまでの1週間、住民に地下街での避難生活を強いたことで、壁内の治安は急速に悪化する。ハンジは壁内に出現した巨人たちが「ラガコ村の住人たちが巨人化したものである」と結論づける。リヴァイ班には「エレンには死にもの狂いになれる環境が相応しい」と判断したリヴァイの意向で、調査兵団に残っている104期生であるミカサ、アルミン、ジャン、コニー、サシャ、クリスタが補充される。新生リヴァイ班は安全な山奥へ身を隠し、エレンの巨人化実験を進める。偽名を捨てる決意を仲間に伝えたクリスタは、「ヒストリア」としての凄惨な過去を語る。 一方、自身が匿っていたニック司祭の不審死を知ったハンジは、ヒストリアの情報を封じようとする中央第一憲兵団の仕業と判断する。リヴァイとハンジはリーブス商会のディモ会長との協力を取り付けると共に、拘束した中央第一憲兵の一員から「現王家のフリッツ家ではなく、レイス家こそが本当の王家である」という情報を引き出す。情報封鎖を続ける王政を以前から疎んでいたエルヴィンは、ヒストリアを女王として即位させる方針を固める。 しかし、中央第一憲兵団に属するケニー率いる対人立体機動部隊の手により、ディモは殺害され、エレンとヒストリアは拉致される。さらに調査兵団は王政に対する反逆の嫌疑を世間に喧伝され、エルヴィンを始め全団員に出頭命令が下る。逃亡するハンジは、王政の圧力に屈してきたストヘス区のベルク新聞社と、ディモの息子のフレーゲルを説得し、彼らの協力を得て民衆に事実を暴露することに成功する。そして、フリッツ王の前に引き出されたエルヴィンはピクシスと連携し、民衆より己の保身を優先する王政府の本性を白日の元に晒し、兵団によるクーデターを成功させる。 レイス領・礼拝堂地下(15-16巻) エレンはヒストリアの実父である、ロッド・レイス卿が所有する礼拝堂の地下空洞で目を覚ます。ロッドとヒストリアがエレンに触れた瞬間、エレンの脳裏に父グリシャの今際の記憶が蘇る。ヒストリアが幼いころに親しくしていた女性フリーダ・レイスは、他人の記憶や巨人を操ることができる巨人化能力者であった。レイス家は巨人化薬を摂取し、先代の能力者を捕食することで能力を次代に引き継いでいたが、その力はフリーダを捕食したグリシャを経てエレンに引き継がれていた。ロッドはヒストリアを巨人化させ、エレンを喰わせて王家の力を取り戻そうと説得するが、ヒストリアは自分を意のままに扱おうとする父を拒絶する。 部下にエレンの監禁場所を探らせていたハンジと新リヴァイ班は地下空洞に突入し、警備にあたっていた対人立体機動部隊を突破してエレンとヒストリアを解放する。錯乱したロッドは自ら巨人化薬を舐め、超大型巨人を超える規模の巨人へ変化する。エレンは崩壊する地下空洞から仲間を守るため、ロッドが所持していた「ヨロイ」の薬を見つけ飲みこみ、硬質化能力を発現して落盤を食い止める。 オルブド区防衛戦(17巻) 最寄りの人口密集地であるオルブド区へ先回りした新リヴァイ班とエルヴィンは、巨人化したエレンを中核としたロッド迎撃作戦を実行する。ヒストリアは民衆の目の前で自らロッドを討ち、真の王であることを宣言する。 一方、配下を失い、自らも重傷を負いながら逃走していたケニーは自らの過去を振り返っていた。彼はフリーダの先代であるウーリ・レイスの友人であり、その死後に王家の力を奪取して王政転覆を考えていたが、能力は王家の血を引くレイス家の者にしか扱えないことを知って夢破れたのであった。捜索に来たリヴァイと再会したケニーは、自分がリヴァイの伯父であることを告白し、ロッドからくすねていた巨人化薬を強引に託して息を引き取る。 新体制〜決戦前夜(17-18巻) ヒストリアが女王に即位してから二ヶ月後、孤児や困窮者の救済牧場を開いたヒストリアは民衆から「牛飼いの女神様」と慕われるようになる。一方、新体制派は中央第一憲兵によって隠匿・独占されていた革新的技術を開放し、壁内の生産業を活発化させる。エレンの硬質化能力によって新たな対巨人兵器も開発され、ウォール・マリア奪還が現実的なものとなってきていた。そんな中、エレンはグリシャの記憶にあった「調査兵団の男」が、訓練兵団教官のキース・シャーディスであることに気付く。キースの証言から、グリシャは壁外から来た人間である可能性が濃厚となり、エルヴィンはイェーガー家の地下室の謎に大きな期待を寄せる。 エルヴィンはウォール・マリア奪還作戦を完遂するべく、シガンシナ区へ進撃を開始する。その頃、シガンシナ区では「獣の巨人」の正体であるジーク戦士長が、ライナーとベルトルトを従えて待ちかまえていた。 ウォール・マリア最終奪還作戦(18-21巻) シガンシナ区に到着した調査兵団は、エレンの硬質化能力によって破られた扉の封鎖に成功する。しかし、壁内に潜んでいたライナーが「鎧の巨人」と化すと同時に、シガンシナ区郊外(ウォール・マリア内側)に「獣の巨人」率いる多数の巨人が出現。挟撃された調査兵団は、内門側で「獣の巨人」を防ぐリヴァイ、エルヴィンの隊と、シガンシナ区内で「鎧の巨人」を倒すハンジ班と104期生に分かれて戦闘を開始する。 内門側では「獣の巨人」が投げつける無数の投石によって前衛の熟練兵が次々に戦死し、エルヴィンは残った新兵達と共に自ら囮となって、リヴァイを「獣の巨人」に肉薄させる。シガンシナ区内では、ベルトルトが「超大型巨人」と化した際の爆風によってハンジ班が壊滅状態に陥る。生き残ったハンジ、エレンと104期生達は決死の反撃を試み、遂にライナーとベルトルトを捕える。ハンジはライナーが持っていたクリスタ(=ヒストリア)宛のユミルの手紙を回収する。 リヴァイに捕えられたジークは「車力の巨人」に自らとライナーを救出させるが、ベルトルトの回収は断念する。去り際にジークと対峙したエレンは、彼に父の面影を見出す。エレンは全身に大火傷を負ったアルミンに巨人化薬を投与して蘇生させようとするが、奇跡的に生還した新兵のフロックが瀕死のエルヴィンを担いで戻ってくる。リヴァイはエルヴィンをこの世という地獄から解放することを選び、その最期を看取る。薬を投与され巨人化したアルミンはベルトルトを捕食して復活する。調査兵団はイェーガー家の地下室からグリシャが遺した三冊の手記と「写真」を回収して帰還するが、生き残った団員は新団長となったハンジ以下、僅か9名のみとなっていた。 世界の真相(21-22巻) 生還者への勲章授与式を初めとする、ウォール・マリア奪還後の事後処理の間に、グリシャの手記とユミルの手紙の内容が語られる。新たな事実が明らかになる最中、エレンは徐々にグリシャを初めとする過去の人物の記憶と交感するようになっていく。 グリシャの手記には、彼が知る限りの世界情勢が記されていた。かつて「九つの巨人」の力で大陸を支配していたエルディア帝国は内戦で没落し、時の145代エルディア王は「九つの巨人」を束ねる「始祖の巨人(=レイス家の巨人)」の力を持ってパラディ島に逃れ、自らに従った領民の記憶を消して仮初めの平和を築いた。巨人大戦によるエルディア滅亡後、大陸で植民地政策を拡大していた大国・マーレは、パラディ島の豊富な天然資源を欲し、大陸に残されたエルディア人を弾圧して管理下に置き、「始祖の巨人」を奪還させる尖兵に仕立て上げようとしていた。反マーレ活動を率いていたグリシャは自分の第一子であるジークをスパイとして育てるが、ジークは父の行いを治安維持局に密告。グリシャ達は意志なき人食い巨人(無垢の巨人)にされパラディ島に追放されるが、グリシャは当局内部の情報提供者だったエレン・クルーガーに助けられる。「九つの巨人」の1つ「進撃の巨人」の力をその身に宿すクルーガーは、「始祖の巨人」の力を手中に収めるしかエルディア人が生き残るすべはないと語る。グリシャは巨人化による死期「ユミルの呪い」が迫っていたクルーガーを捕食し、「進撃の巨人」を継承してウォール・マリアに潜入していた。 前王政の二の舞を演じまいとするヒストリアは、巨人は同じ人間であり、壁の外の世界全てが本当の敵だという事実を民衆に公表する。そしてウォール・マリア奪還から約1年が経過した851年、巨人駆逐機による壁内の巨人の淘汰を判断した調査兵団は壁外調査に出発し、遂にパラディ島の海岸に到達する。初めての海に驚く仲間たちを横目に、エレンは海の向こうの新たな敵に思いを馳せる。 マーレの戦士(23-25巻) 故郷に帰還したマーレの戦士ライナーと、「鎧の巨人」の継承を目指す戦士候補生・ファルコの視点から、マーレ国側の物語とライナー達の過去が語られる。 シガンシナ区の戦いから4年後の854年。ライナー達による「始祖」奪還作戦の失敗を切っ掛けに開戦した中東連合国との戦争が終結する。勝利したマーレであったが、巨人戦力の優位性は近代兵器の発達により失われつつあることが露呈し、巨人兵器となるエルディア人を取り巻く状況は悪化する一方であった。エルディア人戦士隊を率いるジークは、巨人戦力の統制を絶対的な物とする名目の元、改めて「始祖」奪還を軍上層部に提言する。 収容区に帰還したエルディア人部隊がつかの間の休息を得ている頃、ファルコは記憶障害を装い入院している負傷兵のクルーガーと次第に親しくなり、手紙の投函も請け負うようになる。一方、ライナーは「島のエルディア人は滅ぼすべき悪魔の民だ」というプロパガンダを信じる周囲とのギャップや、仲間を裏切り続けてきたことを知らずに自分を慕うファルコ達の期待に苦しみ精神を摩耗させていた。やがて「始祖」奪還作戦への布石として、かつて巨人大戦終結の鍵となり、マーレ政府のフィクサーとして君臨するタイバー家の当主ヴィリー・タイバーが全世界へ向けた演説を行うことになる。収容区に招かれた多数の要人を前に演説が始まる中、ファルコはライナーを古い友人のクルーガーに引き合わせる。クルーガーの正体は海を越えて潜入したエレンであった。 マーレ遠征作戦(26巻) ヴィリーがパラディ島への宣戦布告した瞬間、突如エレンは巨人化して襲撃しヴィリーを捕食、会場にいた多数の要人も犠牲になる。エレンの巨人化でタイバー家の所有する巨人「戦鎚の巨人」と戦闘になり、式典の警備に当たっていたマーレ軍兵士と戦士隊の巨人が加勢に現れる。しかし、待機していたリヴァイやミカサ、対人立体機動装置や雷槍で武装した調査兵団によって倒されていく。エレンは「顎の巨人」の強靭な顎を利用して「戦鎚」の本体の水晶体を破壊して捕食することで、その能力と記憶を継承する。調査兵団側もサシャを含め犠牲者を出しながらもジークを拘束し飛行船に乗り離脱する。マーレがパラディ島の状況を調べるために送った調査船団は、第一次調査船団に乗っていたジークを信奉するイェレナら反マーレ派の義勇兵の裏切りによって壊滅し、壁内人類と結託していた。 ユミルの民(27巻-) 遠征作戦から帰還後、兵団によって義勇兵を軟禁、ジークを巨大樹の森へ隔離し監視、エレンは再び地下牢へ拘束される。兵団は巨人による「地鳴らし」を世界に対する抑止力として、ヒストリアが身籠っている子に巨人の能力を継がせようと目論んでいた。104期の間ではエレンに対する想いが揺らぎ、ミカサとアルミンは真意を確認するためザックレー総統にエレンとの面会を掛け合うが、兵団もエレンに不信を抱いてることを明かし許可は降りなかった。フロックをはじめ4名の兵士による情報漏洩、ザックレーが暗殺され、シガンシナ区では「地鳴らし」のために住民の避難勧告が行われる。そうした混乱の中、エレンは巨人の力を使い地下牢から逃亡する。エレンとフロックらは反兵団破壊工作組織「イェーガー派」と呼ばれるようになり、支持する兵士と規模を拡大しながら独自に動き始める。

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